練馬・文化の会 会だより 2019年6月16日号
共同代表:有原誠治 大内要三 小岩昌子 小沼稜子 田場洋和 吉田巳蔵 森田彦一
事務局:轡田英夫TEL:03-3948-5129 FAX:03-3948-5129
(会費などの郵便振替:00150-7-130265 練馬・文化の会)
ホームページ:https://nerimabunka.org/
眞嶋さんの連続講座「基礎から学ぶ消費税と税制」の第3回――
「税制・財政の理解を踏まえた改革を考える」
6月22日(土)午後2時~4時ココネリ研修室第1 資料代300円
テーマを消費税にしぼり、分かり易い内容と解説をーーという注文をつけて、眞嶋康雄さんに3回連続での講座をお願いし、その最終の3回目の講座が6月22日、ココネリ第1研修室で行われます。10%消費税の増税が参院選の争点になることも予想される中での講座設定です。4月に1回目、5月に2回目の講座が下記のような内容で行われました。年金の2000万円問題が突如浮上していますが、やはり庶民の最大の関心事は「暮らし」の問題。多くの会員の皆さまの参加を期待しています。(田場・記)
〇第1回講座(4月27日);「防衛予算」「逆進性」
「付加価値税との違い」などを解説。「増税中止」「還付不正」などの質問もあり、配布資料がパワーポイント用にしたことも好評をえましたが、ともかく参加者が少数だったことが残念でした。
〇第2回講座(5月25日):小テーマは「税制の歪みをただす税制と財政」。初めてパワーポイントでスクリーンに提示し解説。還付金の存在、食料品課税ゼロなどの軽減税率の意義、中国の中小企業免税政策、法人税収の停滞や日銀の国債買入問題などを中心に展開しました。総会の出席者に加え非会員の人が10名を超す人が参加しました。
6月23日(日)18時開会ココネリ3階研修室1 資料代500円
「沖縄戦を考える」練馬の集いー「少年兵が戦ったゲリラ戦とは何だったのか」
陸軍中野学校の実相を、NHKアニメと名護市史研究者が解明
米軍上陸後にゲリラ戦を行うために、沖縄に送り込まれた陸軍中野学校出身の将校は、徴兵年齢に達しない17歳以下の沖縄の少年を「護卿隊」として召集・志願させ、米軍相手のゲリラ戦を戦わせました。この史実は沖縄でも長年明らかにされることがありませんでした。ただ最近になって、今回講演いただく名護市資料編纂室の川満さんの著作「陸軍中野学校と沖縄戦」、やNHKアニメ「あの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~」(2015年8月放送)、それに三上智恵・大矢英代監督の「沖縄スパイ戦史」(2018年公開―ねりま沖縄映画祭で上映予定)などでその実相が明らかにされています。23日の集いで上映されるNHKアニメは少年兵のゲリラ戦を分かり易く描いた秀作です。沖縄戦を理解するうえで必見の作品です。是非ご覧ください。(田場・記)
(第13回)被爆者の声をうけつぐ映画祭7月13日(土)・14日(日)、8作品を上映、武蔵大で4人がトーク・講演、永田教授司会で被爆者・学生のシンポも
13回を迎える「被爆者の声を受け継ぐ映画祭(2019)」が7月13(土)、14(日)の両日、武蔵大学を会場に行われます。今回は今村昌平監督の「黒い雨」(1989年制作、123分)、大沢豊監督の「青葉学園物語」(1981年、100分)、それに武蔵大学社会実践プロジェクト製作の「声が世界を動かした~ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産の継承センター設立に向けて~」(2019年、42分)など全部で8作品が上映される。このうち「黒い雨」の上映後に女優の斎藤とも子による特別講演「被爆者との出会い」が組まれている。また武蔵大が製作した「声が世界を動かした」の関連シンポでは、永田教授の司会で武蔵大、昭和女子大の学生、被爆者の発言が計画されている。
チケットは前売り1000円、当日1500円。事前に共同映画(03-5466-2311)か文化の会(連絡先―田場03-3991-9165)に予約してもらえば、当日前売り扱いでチケットを頒価いたします。(田場・記)
改元・天皇制のキャンペーンが展開される中・・・・
金権まみれの東京オリンピック・パラリンピックに問題はないのか?
8月24日(土)15時開場:区役所地下多目的ホール谷口源太郎さん迎えて学習会
東京五輪のスタートまで1年近くになったが、竹田JOC会長の贈収賄ぎわくを発端にした事件で10期・18年に及んだ竹田体制が6月27日のJOC役員会で崩壊し、新体制に入れ替わる。といってもIOCの金権体質にメスが入れられるわけでもなく、旧態依然たる体制に変化があるわけではない。
平和の祭典たる五輪が名実ともにその体制を整えるには何が求められるのか、「放送レポート」の連載コラム「マスコミとスポーツ」の辛口批評で知られる谷口源太郎氏にスポーツ界の体質を切っていただきます。 (田場・記)
5月25日(土)、ココネリで文化の会の総会:轡田英夫氏が新事務局長に
「図書館問題」などの学習―取り組みが課題に
第49回練馬・文化の会総会は、5月25日、練馬ココネリで40数名の参加者のもと、内容の深い総会をひらいた。総会は、昨年度の総括及び19年度の活動方針を議決した。特に19年度は「消費税と税制」の連続講座に加え、練馬区の「図書館のあるべき姿はどうあるべきか」など。区内の切実な問題を含めて学習をふかめていくことを確認しました。またホームページも新しくなり、会員だけでなく会員以外の人たちにも声をあげてもらうことが強調されました。
新役員体制は、共同代表に森田彦一が加わり、事務局長に轡田英夫、事務局次長に立川君子・荷口鉄雄が就任。新幹事に西中誠一郎、勝山繁、手嶋民夫が新たに加わりました。 (森田・記)
特別寄稿6.8学習会で安田浩一さんが熱いトークと問題提起――
ヘイトを許さない粘り強い取り組みを! 横山哲也(下石神井在住)
「選挙でヘイト」を繰り広げるレイシストやカルト諸派が、この4月の統一地方選挙に一斉に立候補したことは記憶に新しいことです。練馬区でも在特会(「在日特権を許さない市民の会」2007年結成)を母体とする「日本第一党」「NHKから国民を守る党」(以下「N党」と略す)さらに無所属と3人も区議会議員選挙に登場しました。選挙結果をみると、都内では練馬区も含め「N党」が17名の当選者を出し、23区のうち19区で議席を獲得する“大勝利”。「日本第一党」も練馬区で1,936票(55位)とけしてバカにできない得票をしています。3月21日、区役所20階交流会場で日本第一党が「大村小太郎講演会」を開き、会場でこれに反対する市民による抗議行動が行われたこと。4月22日、20名の区民が練馬区に対し、この「講演会」開催に至る経過、開催日当日の様子等について説明を求めたことは第8号でお伝えしたとおりです。
5月29日、練馬区の説明を受け、わからなかった事実経過がかなり明らかになりました。当日正午すぎ、練馬警察署警備課長より「(講演会と)考え方を異にする方たちが多数来る」ので「(警察官を)庁舎に入らせていただきたい」との要請があり、私服警官も含め約40名が20Fに配置されたとのことです。これだけでも異様な状況になったことは容易に想像できます。講演会は14時にスタート、15時50分からの休憩時間に、抗議する市民と講演会参加者との間で激しいやりとりとなり、結果として「警察に守られる」形で、講演会は終了したようです。問題は、区立施設を利用して「ヘイト」「レイシズム」行動が公然と行われたことです。やりとりの中で、自治体として練馬区がレイシズムやヘイト行動をどのような認識をしているのかを質したものの、明確な見解は得られませんでした。
参加区民は、区の「回答と説明」を持ちかえり、この問題について必要な要求や意見をまとめるので、改めて話しあいの場を設けるよう申し入れました。
6月8日には、ジャーナリストの安田浩一さんをお招きして「ヘイトをさせない!許さない練馬の集い」をもちました。映像も含めた安田さんの熱いトークと問題提起は、練馬区で、地域住民のレベルで何をすべきか、たいへん示唆に富むものでした。
安田さんも述べていましたが「あんなとんでもない連中」と見下し、放置しておけば、地域に職場に隣人に「排外の空気」が充満していき、関東大震災時の朝鮮人、中国人虐殺のようなことが起きかねないのです。そんな危機感を共にして、ヘイトをさせない!許さない粘り強い取り組みを進めていきましょう。 (横山哲也下石神井)
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◇2019年度の年会費(一人2000円。家族会員1000円)の徴収を始めています。未納の方には振込用紙同封いたしました。会費等のお問い合わせは、
轡田(自宅3948-5129)まで。