練馬・文化の会 会だより 2020年6月6日

練馬・文化の会 会だより

共同代表:有原誠治 大内要三 小岩昌子 小沼稜子 田場洋和 吉田巳蔵 森田彦一

事務局:轡田英夫 TEL:03-3948-5129 FAX:03-3948-5129

(会費などの郵便振替:00150-7-130265 練馬・文化の会) ホームページ https://nerimabunka.org/

第49回文化の会総会 7月24日(金・祝)午後1時半~2時半ココネリ第1研修室(7月12日(日)必着で出欠のハガキ返信ください) 総会記念上映会「ドローンの眼」同午後2時半~5時(解説:福田唯一)

練馬・文化の会の2020年度(第49回)総会は7月24日(金・祝)午後1時半~2時半に、ココネリ第1研修室で行われます。19年度活動総括や20年度活動方針、決算・予算案などは当日配布いたします。総会終了後の2時半からは、辺野古の新基地土砂投入をはじめ、宮古、石垣などの自衛隊基地をドローンで撮影した「ドローンの眼」上映と○○一坪地主の福田唯一さんの解説・講演を組みました。総会と上映会の出欠の返信ハガキを同封しましたので、7月12日(日)必着で連絡お願いいたします。(田場・記)

辺野古新基地建設は巨大な利権(上) 際限なき税金投入膨れあがる警備費用=1,700億円に (憲法骨抜きNO!:横山哲也)

 何度も何度も示された沖縄県民の民意を一顧だにせず、安倍政権は「辺野古が唯一の選択」とうそぶき、美ら海への赤土投入を強行しています。国土の0.6%を占めるに過ぎない沖縄に在日米軍基地の70.6%を押しつけ・・・過重な軍事基地負担を沖縄に強いる日本の姿は「本土復帰」48年を経ても変わっていません。現地では、新基地建設に反対してねばり強い運動が続いています。その闘いに直接、応援参加されたり、連帯の運動に取り組んでいる練馬区民も少なくありません。編集部の注文は「辺野古新基地どう動くか」でしたけど、大所高所に立った見通しなど書けませんので、絶えず海に沈んでいく滑走路という前代見聞の「最短でも完成まで12年かかる」難工事のもう一つの側面・・・際限なき税金投入が生み出す巨大利権構造(だから止まらないのだ!!)にスポットを当てていきましょう。1700億円―この数字なんだかわかりますか?2015年から18年に使ったガードマンや海上警備にかかったお金です。1年で42億円!1日あたり1,600~1,800万円。2018年には警備会社による7億円水増し請求が発覚しました。
 政府は2009年当時新基地建設にかかる費用を総額3,500億円としていましたが、2020年度予算編成の過程で総額9,300億円と修正、当初の2.7倍。警備費用はそのうち1,700億円を占めています。那覇空港滑走路整備費が2,000億円といわれていますので如何に異様な公共工事かがお判りになるでしょう(2020年2月25日衆議院予算委員会分科会日本共産党・赤嶺政賢議員質問)これだけではないんですよ。この続きは次号に寄せさせていただきます。

新型コロナ感染症禍と文化・劇団活動:人と人がつながる藝術に大きな打撃 学校休校や公立施設使用制限で稽古中止や巡回公演など中止へ(青年劇場:大平真紀)

 青年劇場の2020年の年明けは2年に一度の劇団総会の準備からスタートしました。2月末に二日間の予定で準備を進めていましたが、日に日に「新型コロナウイルス」感染が拡大。1月末には中国・武漢市で都市封鎖が実施されるなど、世界的に危機感が強まっていました。劇団員100人近くが終日稽古場に集まって総会を実施して良いのか、悩んだ末、二日の予定を1日に短縮し、消毒と全員マスク使用を徹底して実施。その時点ではまだ、5月に予定されている紀伊國屋ホールでの定例公演は何とかやれるのではないかと考えていました。
 ですが状況は刻々と悪化。唐突とも思える休校要請に続き、イベントの自粛要請がなされ、当時上演中だった公演も次々と打ち切りや延期となっていきました。4月7日の「緊急事態宣言」発出を前に、6日から開始し8日には劇団員全員が集まるはずだ5月公演「水曜日、ゆらゆるりん」の稽古を、急遽中止に。作品創りの作業は少しづつ進めましたが、稽古日数は大幅に削らざるを得ず、通常の上演が無理なことは明らかでした。それでも何らかの形で観客の皆さんと出会う場を作りたいと模索しながら宣言解除の日を待ちました。しかしながら5月7日からの再延長決定を受け延期の決断をせざるを得なくなってしまいました。
 同時に、すでに予定されていた6~7月の学校や子ども劇場などでの巡回公演(今期は「きみはいくさに征ったけれど」)が、学校休校の延長や公立文化施設の使用制限などで次々と延期になっていきました。その影響は10月の公演にまで及んでいます。
 宣言期間中は事務所の開所時間も短縮し、出勤も当番制でほぼ活動停止状態が続きました。6月に入りようやく劇団活動も通常モードに切り替わりつつあります。7月からスタート予定の九州の演劇鑑賞会公演に向けての「キネマの神様」の稽古も始まります。第二波、第三波の心配をしながらも、できうる限りの対策を取りながら、公演再開にむかいたいと思っています。
 演劇は人と人とが出会い、つながる芸術です。劇場で舞台と客席が呼吸しながら創る芸術です。その演劇に携わる多くの人々が苦境に立たされています。「演劇の灯を消してはいけない」という演劇人の思いが集まって「演劇は生きる力です。演劇緊急支援プロジェクト」が立ち上がりました。(http://engekikinkyushien.info/index.html#section0)応援いただけると幸いです。

「COVID-19(新型コロナ感染症)」と経済・産業対策 求められる市民密着の税制改革・財政政策 眞嶋康雄(國學院大學専任講師)

 現在、緊急かつ重要な課題である「COVID-19」、新型コロナ感染症対策と「コロナ後」の経済再生に必要な大規模な財政出動=国債の大量発行が不可欠になっており、今後最大の課題となるのは、現在1,100兆円を超える残高に更に上積みされる莫大な返済、償還費の捻出、返済費用の充当を如何にするかです。この最大の将来にわたる政策課題を解決する唯一の手段は税収の確保と税収増を実現することであり、その為には、税収推移と税収構造の歪みを理解することが重要です。
 戦後最大の「COVID-19」の経済的打撃が予想される中、直近の令和2年度の一般会計予算案は平成21年に生じたような大幅な税収減を全く前提とせず、大幅な税収減と歳入不足による深刻な国家財政と予算の破綻が生じる可能性があります。
 消費税還付金は他の税とは違い「納税はするが負担をしない」企業部門への利得として「納税も負担もする」家計部門から「還付」するもので、企業が受け取る消費税還付金は、2018年度の収納済額29.1兆円から5.2兆円が企業へ還付されています。「戦時」でない「平時」にもかかわらず漫然と超放漫財政を続け、経済における「第二の敗戦」と言われる国家財政の破綻寸前の危機的な状況に至っています。
 国税収入を一般会計税収のみとし、還付金は問題無しとする税制研究における「天動説」に決別して、「コペルニクス転回」をして事実を直視すべきで、経済の基本的な事実関係を学ぶ「ベーシック経済学」によって、無内容な権威主義に毒されることなく経済研究と経済教育にリアリズムと事実に即した学びの復権を期待します。また、今日緊急の課題である「COVID-19」、新型コロナ感染症対策と「コロナ後」に向けた税制構造の理解による徹底的な税制改革の実現が求められています。告知;「ベーシック経済学の税と財政のテキスト」近日中に刊行予定。

「自粛」しない自衛隊に警戒!自衛隊内のコロナ感染状況などで防衛省に質問書を提出 池田五律(戦争に協力しない!させない!練馬アクション)

 練馬北町のとんかつ店店主が、「休業要請」の下、先行きを悲観し自殺したと報じられている。緊急事態宣言下の「自粛」強制は、生活を破壊し、命をも危険にさらしているのだ。
 一方、自衛隊は「自粛」をしていない。隊舎も艦船・装甲車・コックピットも、「三密」の自衛隊。練馬駐屯地所属の隊員からも、二名の感染者が出た。ミサイル部隊が発足した宮古に行っていた熊本の健軍駐屯地所属の隊員も新型コロナに感染していた。都道府県をまたいだ移動で島嶼に新型コロナを持ち込んだのだ。米軍でも感染者が出ているが、日米共同演習もやっている。陸自購入のオスプレイは、沖縄を経由して岩国に運ばれ、6月中にも木更津に配備される。自主派遣などで「緊急事態に役立つ」ことをアピールしたが、河野防衛大臣は、検疫や感染者収用施設での配膳などを早く自衛隊以外に代えることを求めた。「本務は戦争」というわけだ。現に中国漁船との衝突事件を引き起こしている。
 また防疫は、細菌戦のノウハウ獲得のチャンス。731部隊は、防疫給水部。5月29日には、五輪を描くブルーインパルス部隊が東京上空を飛行。不要不急の自衛隊の活動に警戒を!毎週月曜日に防衛省への要請行動をやっているメンバーで、自衛隊内の感染状況などについて質問書(同封)を提出しました。

新型コロナ災害が起きてもやめないのか?東京オリンピック・パラリンピック2020 「復興五輪」は大嘘だ聞こう!福島原発被災者―武藤類子さんの声7月12日練 馬区役所地下ホール:池田五律(東京オリンピック・パラリンピックを問う練馬の会)

 新型コロナ感染拡大の要因の一つとして、東京オリンピック・パラリンピック2020開催への固執が指摘されている。にもかかわらず安倍首相・小池都知事は、新自由主義的政策による保健・医療・福祉の破壊を反省せず、延期で追加費用が約860億円かかると言われる五輪を、未だに開催する気だ。 彼らは、新天皇売り出しの場であり、ブルーインパルスなど自衛隊のハレの舞台であるオリンピックをどうしても開催したいのだ。
 練馬でもイベントが予定されていた「聖火リレー」の出発点は、福島だった。「復興五輪」と銘打って誘致したからだ。しかし儲けたのは、ゼネコンと広告代理店。一方、原子力災害を「終わったこと」にするために、避難指示解除・被災者支援打ち切りが急ピッチで進められてきた。今後安倍らは、「コロナ国難を『新しい生活様式』で克服」とナショナリズムを煽り、「新型コロナ災害」の責任隠ぺいと緊急事態条項追加改憲を狙ってくるだろう。
 7月12日、練馬区役所地下多目的ホールで、福島で反原発運動に取り組んでこられた武藤類子さんの講演集会を開催し、東京オリンピック・パラリンピック2020の問題性を改めて考えていきたい。是非、ご参加ください。

「第9回江古田映画祭―3・11 福島を忘れない―」を終えて 2月~3月の13日間で17本上映―コロナ禍おして600人超が参加 (ギャラリー古藤=田島和夫・記)

 第9回江古田映画祭―3・11 福島を忘れない―は2020年2月29日(土)~3月12日(木)まで13日間行われた。東電福島第一原発事故から9年、今回も、福島原発事故をひきつづき考えるために、メインテーマを「3・11福島を忘れない」としました。
 開催直前の2月27日の夜、ギャラリー古藤において20数名の実行委員が集まり、新型コロナウイルス感染予防のための激論を交わしました。
 開催と中止または延期との意見に分かれたが、最終的に挙手採決を行い、受付で手指を消毒し、全員がマスクを着用し、客席の間隔を空けるなどの細心の注意を払ったうえで行うことに決定しました。予定していた、武蔵大学の会場が使用できなくなり、急遽、全日程ギャラリー古藤での開催となりました。
 初日は李政美さんのライブの後、土井敏邦監督の「福島を語る」の完全版320分を上映し、その後、監督のトークを行いました。今回は「はだしのゲン」「ニッポニアニッポンフクシマ狂詩曲」「藍色少年少女」など劇映画が多く上映されたが、名画「キクとイサム」では、主演女優の高橋エミさんにゲストとして来ていただき、「差別といじめ」を60年の歳月を越えて熱く語っていただきました。また、現役高校生の監督作品「日本一大きいやかんの話」、「武蔵大学永田ゼミ4作品」「相馬高校放送局」など、若い監督の作品が光を放ちました。そのほか、「失われた春シイタケの教え」など全部で17本の映画を上映し、観客にスタッフなどを加えると延べ600名を越える参加者が集い、福島に寄りそう映画祭となりました。
 参加者からは、「このような状況下、映画祭を開催して下さりありがとうございます。こういう場が毎年開かれること、その努力をされているスタッフの方々に感謝します。」「何の予備知識もなく来たが、『払い下げられた朝鮮人』というタイトルにショックを受けた。」「泣いてしまいました。涙がでた理由はわかりませんが、すごくいい映像でした。」等々の多くの感想をいただきました。
 今回も、多くのボランティアの方々が、会場受付、映写、トーク司会、物販などに従事し映画祭を支えてくれました。「第9回江古田映画祭」にご協力いただいた映画関係者・団体・ゲストの方々、入場者並びに練馬・文化の会をはじめ関わったすべての人々に、厚くお礼申し上げます。
(2020年4月20日―江古田映画祭実行委員会)

都知事選(6月18日公示、7月5日投票)は市民と野党共闘で宇都宮健児氏擁立へ: 大企業本位の小池都政の転換目指す政策を鮮明に森田彦一(練馬・文化の会代表)

 新型コロナショックで、安倍内閣が、失敗を繰り返し支持率を大幅にダウンしていく中で、大阪の吉村知事と東京の小池知事の評判が、マスコミの中で上がっている。
 1月30日初めて都内で陽性者が出たにもかかわらず、オリンピック一辺倒で、患者にも目もくれずにいた小池知事だが、オリパラが延期になったとたん、急にコロナに関心を持ち始めた。その後は、9億円も使ったといわれる広告宣伝費で、毎日、毎時間、自分の顔を出し、その危機を訴えた。まさに選挙運動を都民の税金で使ったといえる。こうした中で、緊急事態宣言が発動され、選挙運動が全くできなくなってしまい、小池の顔だけが、テレビ、新聞で宣伝されることとなった。
 市民の側も、指をくわえてみているだけではなかったが、なにせ、集会が禁止され、宣伝もほとんどできず、まったくの立ち遅れとなってしまった。
 市民団体は、いくつもの組織を作って、独自の活動を進めてきたが、ここにきて弁護士の宇都宮健児さんが自ら立候補宣言をした。立憲野2019年度第7号2020年6月10日- 3 -「第9回江古田映画祭―3・11 福島を忘れない―」を終えて2月~3月の13日間で17本上映―コロナ禍おして600人超が参加(ギャラリー古藤=田島和夫・記)都知事選(6月18日公示、7月5日投票)は市民と野党共闘で宇都宮健児氏擁立へ:大企業本位の小池都政の転換目指す政策を鮮明に森田彦一(練馬・文化の会代表)党がまとまらないまま、小池の独走を許してきたが、ここにきて「待ったをかけた」形となった。
 「市民と野党をつなぐ会@東京」は、立憲野党、宇都宮健児氏に要望書を出し、「是非、この選挙を市民と野党の共闘を進める選挙」として位置付けてほしい。その立場に立って、野党統一候補を早急に決めてほしいと要望した。「市民と野党の共闘で都政の転換を呼びかけ人会議」は、3日に会議を開き、同じく野党共闘の統一候補を望んだ。そのほか、5・30フォーラムでは、「都政改革の政策構想案」を打ち出した。
 このように市民は、小池都政の4年間は、「自民党都政を批判しながら、第二自民党を役割を果たし、むしろ、安倍内閣の悪いところを先取りする形で、IT企業の役員を副知事に迎え、大企業の先兵となって、走ってきた」。ここをみなければ。
 コロナ問題に目を奪われることなく、小池都政の悪政をしっかりと見ることで、都民と大企業本位の小池都政の対立点を明らかにする必要があると思われる。
 私たちは、市民運動の人たちと一緒になって統一候補を選び、闘いを進めていきましょう。最新の参考文献は、「東京の論点」(山本由美・安達智則・寺西俊一)旬報社・1200円

訃  報 村松錦三郎さんのご冥福を祈ります。

長年に渡って、アニメーション活動センター(旧NPO法人アニメーションミュージアムの会)事務局長だった村松錦三郎さんが、昨年暮れの12月28日に亡くなられました。享年78歳でした。岐阜で生まれた村松錦三郎さんは、アニメーションを仕事にしたいと上京し、大泉学園にある東映動画(東映株式会社動画部)に入社。アニメーターとして『シンドバットの冒険』『太陽の王子ホルスの冒険』などの制作に参加。動画労組結成にも参加。首切り撤回争議などで先頭に立ってたたかい、アニメ界や地域の幅広い仲間の信頼を得られた方でした。晩年は、アニメーションの普及や文化財の保護のためにアニメミュージアムの会や活動センターの事務局長として活躍されました。昨年10月に体調不調から病院で精密検査を受け、11月に肝内胆管がん、余命一年と診断。事務局長の仕事を私たちに手渡すために奔走されて、12月27日に入院。翌28日早朝に、ご逝去されました。何事にも誠実で正義感が強く、子どもたちと楽しめるアニメーションが大好きだった村松さん。村松さんの長年にわたるご活躍とご厚誼に感謝し、心からご冥福をお祈りします。 (有原誠治・アニメーション活動センター代表) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 練馬の住民運動の牽引者 堤園子さんのご冥福を祈ります 堤園子さんが、骨折を治療されるために入院された光が丘病院で、新型コロナウイルスに感染され、4月28日に95歳で逝去されました。堤さんは、戦争末期にNHKに入社され、戦後、GHQの薦めで労働組合をつくり、活動に力を注いでいた時にレッドパージを受けたという経歴をもち、練馬区に家庭を持たれてからは、民主主義を学ぶ講座に精力的に取り組まれたり、「三六四季の道」として名高い、生活環境を優先した道路の建設運動などに力を注いでこられました。その他、さまざまな住民運動に力を発揮された彼女の足跡は、練馬の住民運動の輝かしい歴史として多くの人に記憶されています。堤さんはまた、練馬文化の会の大先輩として、私たちに大切なことをたくさん教えてくださいました。新型コロナの院内感染という、本当に残念なお亡くなり方ではありますが、どうか安らかにお眠りください。長い間ご指導いただき有難うございました。 (小沼稜子)

平和への想いと絵をこよなく愛され続けた、 若月節雄様、ご冥福をお祈りします

若月様が4月28日に亡くなられたとの訃報を伺い、大変残念でなりません。長く闘病と闘いながらも絵に対する情熱を持ち、戦争を体験され平和への想いは人一倍強く各種展覧会に出品され続けたことは素晴らしいことと思います。練馬・文化の会美術会の実行委員会で30数年前に若月様と出合い、練馬区立美術館でその展覧会にずっと最後まで出品されていました。その中で平和美術展にも参加され、実行委員長にもなられ、私も勧められ、こちらでもいつも積極的に活躍されていました。仕事柄かと思われますが、繊細な画風で平和への想いをテーマに表現され「流灯(ヒロシマ)」、「平和の祈り」、画集の表紙の「夜明けの駅」(東京駅)は、平和への新世紀を願い描かれ出品されていました。その後、私が会の代表や事務局などの係につくと、いつも励ましと感謝の手紙を寄せるなど、やさしさと気遣いも忘れない方でした。懇親会では、手品を披露されみんなを楽しませ、明るくふるまっていたことが忘れられません。誠実で謙虚な人柄が誰からも好かれていました。98年間お疲れ様でした。安らかにお眠りください。有難うございました。

(練馬・文化の会美術会代表・美術家平和会議事務局長・吉田巳蔵)

◇2019年度の年会費(一人2000円。家族会員1000円)の徴収を始めています。未納の方には振込用紙同封いたしました。 会費等のお問い合わせは、 轡田(自宅03-3948-5129)まで。 なお、本状と行き違い等がございましたらご容赦ください。